留学生の多くは、日本人学生と同様に各学部・大学院に正規学生・研究生等として在籍しています。授業やゼミナールは基本的に日本語で行っていますが、英語によるプログラムとして、学士課程、博士課程前期、博士課程後期にそれぞれ下記のとおりのプログラムを設けています。なお、理工学府ではすべての専攻において授業は英語で提供されています。

出願時期、試験日、選考方法、合格発表時期はプログラムごとに異なりますので詳細については、各プログラムのウェブサイト内にある最新の募集要項を確認してください。また、大学院生の場合、このページに記載されているプログラムに加え、日本政府(文部科学省)奨学金留学生(国費外国人留学生)国際協力機構(JICA)などのプログラムでも、英語のみで学位を取得することが可能です。

本学で英語によるプログラムを提供していない分野については、日本学生支援機構(JASSO)の大学情報サイトから、日本全国の国公私立大学が提供しているプログラムの一覧を見ることができるので参考にしてください。

学部プログラム

YOKOHAMAソクラテスプログラム

Social ResilienceとSocial Sustainabilityの2つのテーマに関わる人文社会科学のさまざまな論点や分析の方法を学ぶグローバル教育プログラムYOKOHAMA Socrates Program (YNU Program for SOCially Resilient And susTainable EcoSystems) が2024年4月にスタートします。これは、英語と日本語を共通言語として学士号を取得できる都市科学部のグローバル教育プログラムです。入学者は低年次では英語で提供される科目を履修しながら、日本語ネイティブでない場合は日本語も学びます。日本語能力が一定水準に達すると、高年次では英語による授業だけではなく、日本語で提供されている授業や演習を都市科学部の学生たちとともに履修できます。各科目は少人数教育で行われ、演習では対話を重視する、いわゆるソクラテスメソッドを使いながら進められます。卒業研究ではCo-supervisor制度をとり、現代の諸課題に対して適切な方法論を使いながら自分の頭で深く考えて結論を導き出すことを目指します。

大学院(修士)プログラム

機械・材料・海洋系工学専攻

機械工学、材料工学、船舶海洋工学、航空宇宙工学は、基本原理に立脚した要素技術を組み合わせて高度なシステムや高機能の材料を作り上げる工学です。そのため本専攻では、基本原理の理解と応用のための理学的センスの教育及び技術革新のグローバル化への適応力の育成を強化し、科学を基礎に置く要素技術、要素の機能を引き出す設計技術、社会や環境との調和を図る生産技術を統合して高度なシステムや高機能の材料を生み出す教育と研究を行い、実践的な高度専門技術者・研究者としてグローバルに活躍できる人材を養成します。

化学・生命系理工学専攻

現代の物質文明は、創造的自然科学に基づいた機能材料の開発とそれを活用する技術開発の総合的で高度な科学技術を基盤として発展しています。その持続的発展のためには、優れた物質や材料の探求、生産システムの構築、生命現象の解明と応用が重要な鍵となり、従来の化学にかかわる学問体系を超え、数理や情報等も含めた総合的な体系が必要です。化学・生命系理工学専攻では、化学と生命を中心に据え、自然の真理追究・ものづくり・エネルギー・生命に関連する広範な課題に原理原則と情報を活用して総合的に対処できる基礎力と総合力を持ち、進化する科学技術に対応できる、国際的な視野を持った人材を育成します。

数物・電子情報系理工学専攻

社会を一変させた目覚ましい情報・通信技術の革新は、電気・電子・通信・情報工学の著しい深化によりもたらされました。新しいパラダイムシフトやイノベーションの創出と実現のためには、数理科学、物理学などの基礎(理学)から応用(工学)に至る広範囲な分野に精通した総合的・学際的見識が求められています。数物・電子情報系理工学専攻(博士課程前期)の人材養成目的は、数理科学、物理学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、医療情報工学、応用物理学などの幅広い分野での教育・研究を通じて、実践的な技術者、研究者としてグローバルに活躍のできる創造的な人材の育成です。

国際基盤工学特別プログラム

1989年開設の工学府計画建設学特別コースを母体に、国際基盤工学に必要な環境学を中心とする学問領域分野も加えて、2007年から国際基盤工学特別プログラムに再編しました。高い学力を有する留学希望者を募集し、正規課程留学生として受け入れ、プログラム修了者に対して修士あるいは博士の学位を授与しています。

国際基盤学コース(IGSI)

都市イノベーション学府開設とともに都市地域社会専攻内に設置したコースで、スタジオ教育を重視した実践的な教育を行っています。すべての講義とスタジオ教育、修士論文指導は英語で行われます。これは、文部科学省国費留学生特別プログラム(研究留学生特別コース)の博士課程前期学生を含む、留学生の教育を担うコースとしても開設しているためです。主に新興国・途上国の都市等における諸問題の解決のために土木工学分野で活躍できる人材を養成することを目的としています。

インフラストラクチャー管理学コース(IMP)

日本政府からの資金に基づく国際復興開発銀行(世界銀行)の途上国政府職員を対象とする特別奨学金プログラムによる助成を受け、1995年度に開設。インフラストラクチャーの企画・立案から建設・実施に至るあらゆる段階における住民の福祉と環境の保全に配慮した管理運営のあり方を教育研究しています。

大学院(博士)プログラム

経済学専攻 国際経済プログラム

経済学専攻の提供する国際経済プログラムは、世界最高標準であると同時に政策的関連性のある学識と経済学の理論と実証のツールを学生に提供するよう設計されています。私達のプログラムには2つの特色があります。第一に、国際経済学と労働経済学に重点を置くアメリカ流の経済学プログラムを提供します。第二に、比較経済制度とポリティカルエコノミーのアプローチを採用する政策志向型のプログラムも提供します。また、出願者の国籍不問、居住地不問のプログラムであり、留学生のみならず、海外在住の日本人が海外から直接出願でき、入試のための渡日を要さない、数少ない日本の経済学の大学院プログラムの1つでもあります。国際的な舞台で活躍できる研究者、専門家、プロフェッショナルとして働くことを切望する、やる気に満ちた学生を世界中から募っています。

経営学専攻 日本的経営プログラム

世界経済のグローバル化と歩調を合わせ、日本企業も世界中で経営活動を行っています。このような日本企業の発展は世界中の注目を集め、「日本的経営」として知られています。日本企業の特徴は様々であり、それは世界各国・地域と比較することで新たな知見を与えてくれます。本プログラムでは、このような「日本的経営」に興味を持ち、これに基づいて、各国・地域の企業経営に関する研究を希望する学生を教育対象としています。このような「日本的経営」に関する研究実施により、グローバルな経営の本質を理解した専門研究者および高度な研究基盤を持つ実務家の養成を目指しています。

国際経済法学専攻 トランスナショナル法政策

国際経済法学専攻では、授業及び論文指導をすべて英語で行うトランスナショナル法政策プログラムを提供します。このプログラムは、国際的な政策形成の場で活躍する国際機関やトランスナショナル市民社会組織(いわゆる国際NGO)などで働くために必要な法的知識や実践的な知の技法を身につけることを目的とするもので、世界中から意欲ある人材を募集しています。このプログラムの修了者には、高度な研究能力を有する実務家又は実践的知識の豊かな研究者として、自らの研究成果を国際会議で発表したり、英語で専門論文を投稿したりすることができるようになることを期待しています。

機械・材料・海洋系工学専攻

機械工学、材料工学、船舶海洋工学、航空宇宙工学では、ミクロからマクロにわたる物理現象の解析を基礎として、マイクロマシンから大型構造物まで、高度なシステムを総合的に設計する基盤的科学技術の研究、固体材料の有する力学的特性などの種々の特性の起源に係わる物性論に立脚した、地球と調和した機能及び構造材料の開発並びにこれら材料の製造・加工方法の研究、海洋空間におけるエネルギー利用や移動体・構造物の設計に関わるマクロエンジニアリング的アプローチによる海洋空間利用システムの研究等を通して教育を行い、実践的な高度技術者・研究者のリーダーとしてグローバルに活躍できる創造的な人材を養成します。

化学・生命系理工学専攻

原子の集合体としての分子や固体材料、分子の集合体としての有機材料は、その電子構造及び原子や分子の種類とその配列によって現れる機能が大きく変化します。そのためその構造-機能発現相関を明らかにすることは物質化学の根幹をなします。また物質の持つ化学エネルギーを効率よく利用し、多種多様な情報を統合して新素材を効率よく製造するプロセスの確立は、環境負荷を少なく効率的に物質を製造・利用するための最重要課題です。食料問題や生命・医療などのグローバルな課題の解決に生命現象の解明と応用が必要です。本専攻では、新しい機能を発現する分子・材料の開発、製造や利用プロセスの開発、生命現象の解明と応用などを通し、物質と生命の課題を発見し地球環境に配慮して効率的に解決できる創造的な人材を育成します。

数物・電子情報系理工学専攻

数物・電子情報系理工学専攻(博士課程後期)の人材養成目的は、数理科学、物理学などの基礎(理学)から応用(工学)に至る広範囲な分野に精通した総合的・学際的見識が求められているのは博士課程前期と同様ですが、博士課程後期では、博士課程前期までに培った知識を世界トップレベルの研究活動を通じて深化させ、先導的に数理科学、物理学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、医療情報工学、応用物理学などの分野における学術・産業の創出、発展を担い、激変する知識基盤社会・高度情報化社会の諸問題を創造的に解決できる研究者・技術者のリーダー人材を育成することです。

国際基盤工学特別プログラム

1989年開設の工学府計画建設学特別コースを母体に、国際基盤工学に必要な環境学を中心とする学問領域分野も加えて、2007年から国際基盤工学特別プログラムに再編しました。高い学力を有する留学希望者を募集し、正規課程留学生として受け入れ、プログラム修了者に対して修士あるいは博士の学位を授与しています。