一日のスケジュールは、授業後にダンスサークルの練習へ行くことがほとんどでした。あまり授業は取っていなかったため、一日多くて3授業で、サークルの練習は毎日2時間ほど夜に行われていました。空いた時間はショッピングや自主練、勉強など基本的に一人で過ごしていました。食事は大学内のフードコートか出前でした。
 休日は一人で部屋でゆっくりするか、友人と小旅行に行くことが多かったです。台湾の学生もほとんどが寮に住んでおり、週末は地元に帰る学生が多いので寮は比較的静かです。テスト期間は勉強に力を入れており、図書館も24時間開くようになります。私は英語と中国語のスピーキングに関して、話すのが最初は恥ずかしかったのですが、最終的には怖がらずに話すことが大事だと気付き、そのおかげで成長できたと感じています。あまり現地の言語を勉強せずに行きましたが、台湾の学生といる時間の方が長かったので、渡航前に中国語をもっと勉強しておけば良かったなと感じています。
 留学で得られたことは、言語の壁を越えた友人が作れたこと、経済の知識、中国語能力、生活スキル、挑戦を怖がらないこと、だと思います。渡航当時は中国語が離せなかったにも関わらず、ダンスサークルに所属しました。関わった現地の台湾人の学生は、英語を使って話しかけてくれたり、私のつたない中国語でも理解しようとしてくれたり、言語が違っても友人になっていくことができました。経済と中国語に関しては授業や生活を通して学んでいったものになります。ただ、現地のビジネススタイルや文化から考える経営方法などは、現地で生活しないとわからなかっただろうなと思っています。

 平日は、授業がある日は日中授業を受け、放課後は日本語教師のボランティア、または所属していたフットサルクラブでの練習、ソサイエティの活動に参加するなどしていた。週末は土日どちらかは所属クラブの試合があり、試合がない日が一日オフといった感じだった。暇な時間には自炊をしたり、友達と会って遊びに行ったり、ジムで運動したりしていた。
 留学からは、語学力的な部分はもちろん、何事にも挑戦する姿勢や、自分から行動を起こす姿勢、異文化への理解など、多くのものを得ることができた。誰も知り合いがいない中で自分から行動を起こしてコミュニティーを形成していくということは簡単ではなかったし、不慣れな英語でコミュニケーションをとることで難しさを感じることもあったが、そこを乗り越えて、たくさんのいい経験をできたことは、自分の人生において、大きな自信となった。
 とにかく、色々なことに挑戦してる事が大切だと思う。授業に出て、課題をこなしているだけではあまり他の人との接点も生まれないし、時間が余ってしまう。だから、その余った時間で、クラブ活動や、ソサイエティ活動やボランティア活動などに取り組んでほしい。一歩踏み出す時にはかなりの勇気がいるが、始めてみると、自分が思った以上の発見や楽しさが必ずあると思う。自分はフットサルや、アジアの子達とのサークル、日本語教師のボランティアをしていたが、どれも最高に楽しかったし、たくさんの友人にも出会うことができた。
反省点としては、留学前に自分の英語力を上げるように、もう少し努力しておけば良かったと思っている。最初からもう少し話せていればより良い経験になったのかなと思う。

 留学で一番身についたのは、生きる力かなと思います。初めての海外での生活で、当初はバスの乗り方すらも分かりませんでした。せっかく外国にいるのだからその土地のものを食べようと思い、日本では見たことのない野菜を購入してレシピを調べて調理してみたり、イギリスならではのお菓子を調べて買ってみたりすることで、自分の知らない味に出会うことが出来て楽しかったです。
 休暇中に行った一人旅では、交通費を抑えるために夜行バスを使って移動したり、ホステルに泊まったりなど、日本でもしたことのないことに挑戦する勇気もついて、とりあえず何でもやってみようと思えるようになりました。
 クラブ活動は、決まった人と定期的に会って交流できる良い機会なので、参加しておけば良かったなと思っています。金銭的な不安は留学する中で少なからずあるかもしれませんが、留学先でしか体験できないことがたくさんあるので、いろんなことに挑戦してほしいです。事前に貯金しておいたり、帰国後にバイトするなど方法はいろいろあると思います。
 授業がある期間は授業中心の生活をしていました。授業前に時間があるときは、部屋で勉強するか早めにキャンパスへ行って勉強するかしていました。授業の後も、図書館に行って勉強したり、帰宅してご飯を食べたりしていました。夕方に友達と集まることもありました。
 また、大学内でやっているイベントを調べて授業がない時間に行っていました。特に、所属学部から案内が来るイベントは自分の専門に関連した興味深い内容のものが多く、授業のない休日に行っていました。
 休日は、授業の予習の他、シティセンターに行って新しい人に会ったり知識を深めたりできるチャンスなので積極的に参加していました。金曜日の夕方から夜にかけて、スーパーなどから提供された捨てられるはずだった食品を使って食事を作り、無料で配布している団体でボランティアを経験しました。他のボランティアの方や利用者の方など、大学の外の方と交流することが出来たので、良い機会でした。

 ピサ大学での授業は、今までに経験したことのないとても刺激的な環境でした。教室内では相互コミュニケーションが重視されており、講義形式の授業であっても教授と生徒や生徒同士が議論を行う場面が多くありました。多様なバックグラウンドを持つクラスメイト達や教授が繰り広げる議論は示唆に富んでおり、知識や気づきを得るのはもちろん、自分自身で考えを深め価値観を広げるきっかけにもなりました。英語で授業を聞き、ノートを取り、必要なテキストを読むのはもちろんですが、日常生活におけるとっさの出来事にも英語で対応する必要があります。このことが、本当に苦手だったしゃべりの能力の上達に特に寄与したと思います。日常生活で多くイタリア語に接するので、よく目にする単語は覚え、英語との比較や発音から意味を推察できるようになりました。
 一学期は履修関連のトラブルがあり、対応に大変苦慮しましたが、その期間以外は日本の大学生活とそれほど変わらない大学生活を過ごしました。二学期はグループワークを用いる授業に加えて、就職活動が本格化したため適性検査の勉強やESの作成、深夜から早朝にかけて面接を受けた後に授業に行くか寝るというとても忙しい生活が続きました。
 留学準備の反省点として、しゃべる練習をしておけば授業内の議論に積極的に参加できたのではないかと思います。もっとクラスメイトと話せば良かったと思います。イタリアの大学には、日本の大学のような部活動やサークルの類がほとんどなく、普通に大学生活を送っていると授業が他の学生と接する唯一の機会になります。積極的に会話をしていれば、限られた時間の中でもより踏み込んで交友の輪を広げることができたのではないかと思います。
 何事にも目的意識を持つことが重要だと思います。留学中はトラブルの対処など辛い局面が必ずやってくると思います。その時に、「なぜ・何のために自分は留学しているのか」「今なぜこれをやらなければならないのか」というのが自分の中で明確であれば、自身の行動の指針、ひいては困難の出口への道筋を見つけられると思います。

 授業がある平日は大学で課題をしたり学食を食べたりして過ごし、夕方に帰って自炊をしていました。週に一回は友人と食事を作っていました。冬は寒くて外に出られないので、手の込んだ料理をしたりお菓子作りをしたりしていました。大学では毎週開催される交流会に参加したり、春学期にはUniMoveという運動ができるコミュニティに入りバスケ、バトミントン、ボクシングなど運動を楽しみました。春にかけては雪も溶けて天気が良くなるので、頻繁に近くの湖まで散歩したり、サイクリングを楽しみました。大学や寮の近くは自然が豊かでとても癒されます。学生パーティやイベントも頻繁に開催されます。
 留学して得たことは、英語力の上昇や学習面での知識の広まりもありますが、特に精神面での成長ができたと考えます。積極的に行動する力、前向きに捉える力、人生の選択肢の幅が広がったなど多くのものを得ることができました。留学中は大変なことがたくさんありましたが、乗り越え最後までやり切れたのはオウルで出会った人々のおかげです。
 オウルはフィンランドの真ん中の位置にあり、北海道よりも緯度が高いため気候が日本とは大きく違いました。9月に留学を始めたときから寒く、11月には雪が降り始めていました。寒さよりも大変だったことは日照時間が短いことで冬は日照時間が4時間で、約一ケ月程太陽をみれない状態が続きました。現地の方でも冬には気持ちが落ち込みやすいためビタミンⅮ剤を飲んだり、パーティを頻繁に催したりと大変な冬だからこそそれぞれが工夫して楽しみを作り友人との関わりを深めている様でした。また、オウルはフィンランドの中では都会ですが日本の街と比べると小さな街なため、人との関わりが深く多くの人が留学生にもとても親切にしてくれました。私はこうした人との関わりの中で、多くの事を得ることができたしオウルの気候でこの街の規模感だったからこそ人との関わりを強くできたと考えています。最初は話すことが怖いと感じるかもしれませんが、ほとんどの人が優しく伝えきるまで待ってくれます。聞き返しても怒らずにわかりやすく説明してくれますので安心して挑戦してみてください。
 アドバイスとして「留学に正解はない」ということを伝えたいです。私はこの言葉を9 か月間、一度も忘れずに胸に刻んでいました。留学であれをしたほうがいい、〇〇すべきだ、など周りを見て感じることもあるかもしれませんが、全部やらなくてもいいと思います。自分がやりたい、楽しめる範囲でやっていけば良いと思います。自分らしい留学をしてほしいです。

 フランス語で受ける経済学部の授業のレポート課題には、1か月以上かけて取り組むなどしました。また、フランス語で受けていた授業は、常にパソコンでグーグル翻訳の同時翻訳機能を使っていました。
 月に1度ほど、フランス国内やヨーロッパの国へ旅行に行っていました。フランスはヨーロッパ諸国と比較しても休みが非常に多いです。バカンス休暇が2か月に1度、1週間半ほどあります。
 食事は基本的に自炊していました。外食は高いので、友人と一緒の時のみと決めていました。旅行中も1人旅のときはスーパーで調達して節約していました。日本食が半分で、あとはパスタを食べていることが多かったです。
留学を経て、忍耐強さと対応力が身に付きました。遅々として進まない行政手続きに、突拍子もないことが頻繁に起きる日常生活。また、フランスは移民が非常に多く、日常生活から経済格差も顕著に見えてきます。移民政策をはじめ、これからの日本の在り方を深く考えさせられ、留学前後で考え方が180度変わりました。
 留学しなければ過去にも未来にも関わることのなかった幅広い人々と出会いました。日本人も含め、人間関係からもいろいろ学びました。自分の周りが恵まれていたのだなと心から感じました。
 フランスは学生に非常に優しい国です。制度が様々あります。友人をうまく頼りながら、様々なコミュニティに片足突っ込んで、かけがえない体験・経験を積んでください。

(グローバル推進課 留学交流係)